コツコツと創造力を育てる|ひらめきも才能ではない

創造力/Creativityとは、

新しい価値を生み出す力

とされます。

  • 新しいものをつくりだす能力
  • 解答が1つだけではないような課題における思考
  • 発散的思考の能力と関係があるとされる

引用:コトバンク

創造力は特別に限られた感性の人が持ち合わせたスキルや知能の高い人と思われますが、

これはひとつの側面であって、

  • 課題への動機
  • 周囲の環境

など様々な要因により影響されます。

みんなと一緒でいい

特に日本人は帰属意識が強いと言われています。

集団から逸脱して目立つことは極力避けたいと思う方も多いのではないでしょうか?

それは日本人は単一民族だからだと言われていますが、少しずつ崩れつつあります。

理由はそれぞれありますが、

  • 「人と違ったって自分は自分」という風に考える人
  • 周囲への関心が薄れ
  • 人の関心が❞3人称から2人称へ。2人称から1人称へ”という流れ

「自分は自分」とはっきりと主張する人が増えてきています。

確かにその通りなこともあるのですが、

  • 「自分が思ったことだから何を言ったっていい」
  • 「人に言われたようにする必要はない、好きにやります」

のような発現は、非常に疑問に思います。

他者との協力をすることもせずにする行動は自己中的な発想で、健全ではありません。

移民系であっても、単一国家であっても、ヒトは1人では生きることはできないので、共同体であるという前提のもとに「変わっていてもいい」と主張できるのはOKかなと思っています。

何を言いたいかといいますと、

新しい価値を生み出す為には習慣的な行動や思考方法に頼っていてはいけないということです。

出る杭は打たれる

「出る杭は打たれる」という諺がありますが、打つのは一体誰か?

会社であれば力(権力、裁量)をもった人が、いわゆる英雄的な立場の杭(現場主義の人)が打たれているイメージを想像します。そしてスキルや経験則、直感を盾に主張を続ける印象があります。それも両者が自身の””なる理由を武器に戦っているだけで、相手の立場や考えを考慮する”柔軟性❞があれば争いも生まれにくいはずです。

(※思考の柔軟性については、以下をご参照ください)

ゼロベース思考で、出る杭になることを恐れる必要もありません。

他者と協働する能力があれば、恐れる必要もなく、全体性を考えているのであれば受け入れられるはずなのです。

(※全体性については、以下をご参照ください)

しかし注意が必要な場合もあります。

嫉妬や妬みなどのネガティブな気持ちを動機に敵対してくるような人が必ず存在するということです。

誰からも嫌われずに生きることはそもそも不可能なのかもしれません。

(※よろしければ以下ご参照ください)

直感に頼るのは危険

創造力は、

既存の発想や思考に囚われずに、新たな解決方法を考えることです。

趣味やプライベートの予定では、”ひらめき”や”思いつき”で行動するのも、予期できない発見などがあって楽しいこともあります。しかし、あまり直感に頼りすぎてしまうと精度が落ちてしまいます。

仕事ではそれが欠点となります。

事実を提示する

  • 「こんな商品があったら楽しい」
  • 「実現できたら便利になるのになー」

などはとてもよい発想ですが、実際に行動に移すと無謀な挑戦となってしまう可能性があります。

客観的な事実を基に、相手に伝えなければ同意をえることはできません。そこに専門性となる知識や情報または近接する領域の専門家の意見も必要となり、多様な視点から物事をみることも”創造力”には必要になってきます。

アイデアが突然降ってくることはない

「時代を凌駕するような画期的な作品は、ひらめきによるもので、考えてできるものじゃない!」

という意見がありますが、私はあんまり好きじゃないです。

  • 「努力してない」
  • 「才能があるからいいね」

と言っているような穿った見方をしてしまいます。

考えることをやめ、自分を正当化しているような印象を受けるからです。

アイデアも断片化した記憶や日々の物事に対して目的意識をもって注意して観察していた賜物だと思います。

諦めることなく、考えて、考えて、考えて。

根性論ではありませんが、1つの視点から解決できなければ、違う視点に立って考えることしかありません。

記憶を線で繋げていく作業によって、ひらめきやアイデアとして生まれてくるものです。

”考える事”とても疲れますし、「もういいや」って諦めたくなります。

諦める人との違いは何だろうか?

それは課題に取り組む時の動機または目的意識です。

自分の好きな人のことは色々と知りたいと思うことと一緒です。

  • 大事にしているペット
  • 大好きなアーティスト

と置き換えてもいいと思います。

動機はそれぞれですが、そのことを本当に考えていれば、自然と必要な知識はつけようと思うはずです。

創造力の身につけ方

受身的な学習方法ではまず身に付きません。

まず積極的

  • 関心のある事
  • 課題に関する知識
  • 情報
  • 必要になるであろうと考えられる周辺知識

能動的に学ぶことです。

教えてもらえるのを待っていては、まず身に付くことはありません。

セミナーとかでも同様ですが、とりあえず行ったセミナーと”何を学ぶか”を考えてから参加したセミナーではインプット量が全く異なりますし、アウトプットの精度も差が出ます。

要は目的意識をもつことです。

インプットも大切なのですが、アウトプットしていくことが重要です。

アウトプットなくして、自分の知識となることはありません。

(ノウハウコレクターや本を買うだけで賢くなった気分になるケースが代表です。)

アウトプットした内容については、

  • フィードバックを他者から受ける。
  • ダメ出しを受けてもOK
  • 「叱られているうちが花」と考える
  • うまくいかずとも考えて自分の糧とする

まとめ

  • ゼロベース思考
  • 人と違ったって別にいい
  • 目的意識をもつこと
  • 動機は大事
  • 無意味な帰属意識から脱する