本記事では、

  • 無意味に不安を煽るポピュリズムに流されない為の注意について
  • 目標と手段を明確にする必要性について
  • 盲目的な運動は、身を滅ぼす可能性がある事について
  • 何を予防するのかを理解することについて

以上を解説していきます。

明確な目的をもつことは、適切な手段で行うのと同様に大切です。

目標をもって行動をすることはもちろん大切なのですが、ここでは目標をみつけるために必要なコミュニケーション方法について紹介していきたいと思います。

私は医療従事者ですので、健康に関連した内容について記載していきます。

治療よりも予防

誰しも病気にはなりたくはありません。ヨーガでは大きく分けて病気発現には2パターンあると考えています。

無智さから生じない病気と無智さから生じる病気です。

(※ヨーガの病理論については、以下をご参照下さい)

現代は、治療よりも予防にシフトしています。確かに予防が大切なのですが、「何を予防するのか?」が明確でなければうまく機能することはありません。また何かを予防するという考え方よりも、健康増進するという考え方にシフトする方が良いのではないかと考えます。

健康増進する前に、健康とは何かということを正しく理解する必要性があります。

(※健康については、以下をご参照ください)

もし死ぬまで自分らしく生活していきたいと考えるのであれば、運動や体操、日常生活で摂生することも大切なのですが、これらは手段であることを理解しておく必要性があります。

現代のように「運動すること=目的」のようになると、一時的なブームの様に衰退していきます。

健康=手段

「ずっと健康であるために!」と考える方がおられるかもしれませんが、身体が丈夫であれば健康でしょうか?

健康増進を図る上での大前提は、「健康は手段である」ということを理解しておくことです。

現代の健康増進の問題は身体的・精神的・社会的な健康増進にとどまっていることです。その奥の根本的なスピリチュアルな健康を求めていく必要性があります。自助力を強めることとも言えます。

(※自助力については、以下をご参照下さい)

私がヨーガ療法を勧めている理由は、

  • 身体的
  • 精神的
  • 社会的

に限らず、スピリチュアルな健康まで増進することができる点です。

各段階について適切なアセスメント法をも備えているので、非常に有効的な介入と言えます。

(※ヨーガ療法については、以下をご参照下さい)

  • 不安や不満がなかったら健康でしょうか?
  • 裕福であれば健康でしょうか?
  • 確立された地位があれば健康でしょうか?

当てはまる場合も、当てはまらない場合もあります。その人が抱える課題によっても異なってきます。要するにこれらも条件に過ぎないということです。

目的が明確で無いと不安になる

人は変化することを恐れ、つい現状維持を選択します。変化を恐れるというよりは、自分が向かっていく先がわからない目的が明確でないことに恐怖があるのです

目標がないと人は生きていくこともできません。目的地がなければ、どんな道を、どんな方法で移動するかも考えることができないとの同じです。

明確な目的を持っていない人に、「運動しないと恐ろしいことになりますよ」という不安や怖れを抱かせ、運動をすることが正義であるかのような広告がたくさんあります。そして、盲目的にフィットネスクラブに誘い込んだりするのは、ポピュリズムであり、最も大切な個人の中にある目的を明確にする方法を無視した、人間を人として捉えていないような非人道的行為と言えます。

欲求の奴隷

お金などの誤った対象の中に幸福があると勘違いして近づいていくと視野が狭まってしまいます。その結果、自分勝手な思考に陥ります。お金も必要ですが、条件に過ぎません。人間の欲というのは、反復減少の法則に従います。手に入れると次はもっと欲しくなります。

確かにお金がないと現代での生活が難しいですが、必要額があれば良いと思います。必要額/目標額をもっていないと、もっと欲しくなってしまうような卑しい人間となっていまいます。

一般的に、仕事の対価はお金ですが、結果ではなく手段です。目的でもありません。「お金を手にして何をするか?」ということを明確に理解しておけば、欲求の奴隷となることは避けられるかもしれません。欲求の奴隷となっている以上は、幸福はありません。

肉体的な健康を保つ上で、有効な手段の1つに運動があります。ここから健康のために運動をするということを考えてみることにします。

運動=手段

例えば、私は理学療法士です。理学療法士としてできることの1つは、「運動指導」をすることです。

しかし、運動は手段に過ぎませんので、運動=目的になってしまっては、一時的な効果はあっても、その先に望む目標に到達することはできません。「運動してもらうこと=理学療法士の仕事」なのであれば、すぐに達成できるということになります。

(※上のようにセラピーとして、専門職がついている場合は、問題はセラピストにあります。クライエントの目的を明確にできていない責任はセラピストにありますが、目的、手段、条件を理解していないセラピストがいるのが事実です。)

(※リハビリ現場での目標設定の問題点については、以下をご参照下さい)

運動という手段によって解決したい課題もしくは問題は何であるかを明確にしておくことが重要です。

(※セラピストを選ぶときの注意点については、以下をご参照下さい)

手段ではなく、目的をもっと明確にする

「運動をしても意味がない」と言っていいるのではなく、「何の為に運動するか?」ということを考えないと意味がないと言っています。

何の為?が具体的であればあるほど、達成できる可能性は高いと思います。また”どうなりたい”と読み替えてもいいかもしれません。それを全力でサポートしていく姿勢が周囲には求められます。

セラピーでも、GOAL設定は重要事項です。これは相手の希望、要求に適ったものでなければなりませんし、妥当性のあるものでなければ成り立ちません。

コミュニケーション能力が必須

ゴール設定ができたとしても、説明ー納得ー同意というプロセスを的確に行わなければセラピーは成立しません。必要なのは良好な関係性であり、構築するにはコミュニケーション能力が必須です。

(※コミュニケーションの基本スキルについては、以下をご参照下さい)

コミュニケーションにおいて重要なことは、テクニックではなく、

  • 「相手の関心に関心を向けること」
  • 「私はあなたの言葉を聴いていますよ」

というメッセージを送り続けることだと考えています。

あらゆる表現方法を用いて、相手に自分の想いを伝える努力をすることです。うまくなくても努力している姿勢は相手には伝わります。一貫してこの姿勢を保つことで相手との信頼関係を築いてくことができます。

まとめ

  • 目的を共有していない運動指導は、拷問
  • 盲目的に運動しても効果は薄い
  • 目的設定ができたら、見失わないように客観視する力により、ブレない自分を作る
  • 理想的な健康増進方としてヨーガ療法がオススメ