本記事では、以下について解説しています。

  • ヨーガの効果について
  • ヘルスプロモーションにヨーガが有効な理由について
  • ヨーガにおける教育論
  • 現代に欠けている感性教育の重要性について

教育

科学進歩の恩恵を私たちは受け、不便さを解消し、便利な世の中になりましたが良い面だけではありません。生産性を優先するがあまりに現代に新たな苦悩や課題を作り出しました。ヨーガは、今や苦悩の克服や常なる不安、感情の乱れ、興奮などの問題克服の為に必要とされてきています。個人としての存在は乱れず、心身の不動性を確立する客観的手段としてヨーガが必要とされてきています。

特に宗教性の滋養においては、ヨーガは強力な力を与えてくれているとされています。ヨーガの実践によって、人間の各次元(肉体・意思・感性・知性・宗教性)の能力向上をも図ることができると考えられています。これはまさに究極の【ヘルスプロモーション】と呼ぶ理想的な手段であると言うことができます。

今回は健康増進法としてのヨーガの効果について解説していきます。それにはまず健康についての定義を理解しておく必要があります。

ヨーガとは

スワミ・ヴィヴェーカナンダ曰く、

「各人は神性を持っている。従って人生の目的とは、自分の行動を通し、神様を礼拝し、精神を制御し、また考え方を練りつつ事物から自立するという、自分の内外にある事物の働きを制御することで内なる神性を表すようにして生きることである。」

ヨーガの目的=【人生の目的】であり、

  • カルマ・ヨーガ/物事の結果の放棄
  • バクティ・ヨーガ/自己の放棄
  • ラージャ・ヨーガ/自然の放棄
  • ギヤーナ・ヨーガ/俗世の放棄

これらの4大ヨーガに取り組むことによって、自分自身の中にある神秘的な力を導き出して生きていくことができると考えられています。すでに各人の中には存在している力を導き出す手段であり、ヨーガ=生き方という解釈ができる由縁です。上記をもっとわかりやすくすると、

  • 自分の行動を通し(カルマ)
  • 神様を礼拝し(バクティ)
  • 精神を制御し(ラージャ)
  • 考え方を練りつつ(ギヤーナ)

これらの実践により、事物から自立するという、自分の内と外にある事物の働きを制御することで、内なる神性を表すようにして生きることであると言えます。

(※人生の目的については、以下をご参照下さい)

ヨーガによって得られる効果を以下の5つの側面の向上について順に解説していきます。

  • 肉体
  • 意思力
  • 感性
  • 知性
  • 宗教性

 

肉体的向上

ヨーガの立場からの理想的な肉体とは、以下のように考えられます。

  • 健やかで柔軟な強靭な身体
  • 人体の生態系が調和を保って機能し、何らの不調和もない身体
  • 何らかの慢性的、急性の疾患も認められない身体

ヨーガ行法によって、肉体を通していかなるストレス下でも最大限の力を発揮させることができます。

意思力向上

強固な意思力が創造性を導き出します。

「予想される問題や困難を恐れて、最も下位に位置する人間は何の行動も起こさない。中位に位置する人間は問題や困難に直面すると最後まで対処せずに逃げ出してしまう。しかし最高位に位置する人間は、如何なるハンディキャップや困難があろうとも最後まで解決し通してしまうのである」

(ニティ・シャーカタム27節)

ヨーガを行じる人は、意思力を強化し、勇敢さをその人格の一部とし、問題に挑戦し、恵みをもたらすものといわれています。

感性向上

人生の重大局面において私たち現代人は、やもすると感情の乱れを生じさせて興奮し、苦しみ、その結果として心身相関疾患を併発させていると言われています。

その為、ヨーガにより以下の効果が得られます。

  • 感性を研ぎ澄ます
  • 研ぎ澄まされた感性を自己コントロール下において広範囲に働かせる

知性向上

現代教育においては知的探究心や創造性よりも知的判断力の鋭さが求められるますが、同時にその研ぎ澄まされた知性の働きに隷属し、逃れられなくなる現代人もが多いのが現代です。各人が持っている力を引き出すには、ヨーガを実践することにより、集中力無頓着を訓練し単なる学力ではなく、真の知性を向上させることが教育であるとされています。

宗教性向上

  • 肉体
  • 意思
  • 感性
  • 知性

これまでの向上をしても、宗教性の向上には関連がない、と【カタ・ウパニシャッド】では述べられています。

「自在神は諸感覚器官は外界に向けて働くようにお造りになられた。それ故に人は皆、外界の事物を追い求め、内なる真我を見ようとしない。智慧ある少数の者のみが不死なるものを求めて外界からうちにその目を向け、内在者たる真我を見いだす」

(カタ・ウパニシャッド Ⅳ−1)

理性的、論理的、知的憶測や道理の範囲を超越した先の人の魂という深みというものが高められなければ、どんなに能力が高くても活かすことはできないということになります。ヨーガは、【霊性次元】までも向上させる、非常に有効な手段であるということが示されています。

まとめ

ヨーガの実践は、【ヘルスプロモーション】の有効なシステムです。以下にヨーガの効果を要約します。

  • 筋肉をリラックスさせる
  • 呼吸を整え、感情を調整する
  • 意思力を向上させ、無執着を実現させる
  • 幸福の質的向上と心身の不動静を実現する
  • 内なる力を日常生活で発揮する