急速な高齢化により、施設や財政の影響で、療養の場が施設から在宅へという流れになっています。少なからず在宅=安価という風に捉えられてもしょうがないのが現制度の特徴ではないかと思います。

在宅療養支援の為に欠かすことができない訪問看護ステーションの期待値はとても高いものであります。利用者と医師や病院との架け橋となる機能が期待されています。

ここ数年で訪問看護ステーション施設の増加が目立っています。一時的にではあるが、現状はまだまだ足りないとされています。24時間対応やリハビリスタッフが在籍しているのも普通になってきました。

訪問看護ステーションは、誰でも開設できるわけではなく、いわゆる人員基準があります。

  • 訪問看護ステーションの人員基準
  • 常勤換算で2.5人以上の看護職員(常勤専従1人以上)を配置する。
  • 管理者は保健師又は看護師(准看護師除く)

とされています。

セラピスト職については、特に必要はありません。療法士が提供するサービスもあくまで訪問看護の範疇で提供するサービス(診療の補助行為に限る)となり、介護保険サービスメニューである、「訪問リハビリテーショではない」という理解は必要です。

一般的な訪問看護ステーションに属する職種

  • 看護師
  • 准看護師
  • 事務員
  • セラピスト (理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
  • 看護補助者 等

職務内容はここでは割愛します。

 

管理者の仕事

従来の訪問看護師としての業務とは別に訪問看護ステーションを運営していく上で求められる以下の責務があります。

  1. 訪問看護を行うために必要な知識・技能
  2. 主治医の指示に基づく適切な看護が行われるような必要な管理
  3. 訪問看護の計画書、報告書作成に関する必要な指導及び管理
  4. 職員管理
  5. 新規利用者に係る調整
  6. 業務の実施状況の把握
  7. 職員の清潔保持及び健康状態についての管理
  8. 職場設備及び備品管理
  9. 管理の一元管理
  10. ステーションの永続性

運営会社や施設によって上記の下位項目についても管理者の実施を求められ、本来の看護業務は実施していない方も多くおられます。上記についての全体像の把握は管理者に求められますが、遂行は他スタッフや事務員が分担してチームとして運営しているところがほとんどです。管理するのが管理者の役割なので全く問題はありません。

ステーションの永続性または資源の活用について

以下の記事を参照下さい。

管理者が行うマネジメント

ビズネス場面において組織やチーム目標を達成するために与えられた、資源をいかに有効活用するかが重要になります。

  • 時間
  • 情報
  • 技術 

これらの資源をいかに効率よく活用し、最大の利益をどのように創出するかということを軸に考えていきます。

  • 労務管理:勤務状況はもちろん人依存の事業であるので、スタッフの体調管理や把握等も含めた管理
  • シフト管理:出勤等に関する管理
  • 利用者管理:利用者の管理

  • 備品管理:訪問車、血圧計、体温計や衛生材料等まで運営に関わる全ての備品の管理
  • カルテ管理:計画書・報告書・指示書等カルテ内の書類の管理

  • 売上管理:売上、経費等の管理
  • 予算管理:躊躇機の予算や人材採用に必要な費用を考慮し、事業計画等へ反映する

時間

  • スケジュール管理:訪問時間等に関する管理
  • サービス時間管理:訪問と時間の質の管理

情報

  • 利用者情報管理:利用者に関する情報を管理
  • スタッフ情報管理:スタッフのスキル、状況の管理
  • 関係情報管理:ステークホルダー(主治医、CM、家族、行政等)の情報を明確に管理

技術

  • 研修:研修への参加等に関する管理
  • スキル:スタッフのスキルを把握し、必要なスキルであれば指導、伝達していく管理

 

内容については管理者、リーダーが考え、判断していきます。しかし、事務員、他スタッフを巻き込んで、チームで分担していくのがより効率的で、自ら考えることのできるスキルを育んでいくことが大切です。

永続性に向けて

収益性に関しては、看護師の数が落ち着くことです。

訪問看護ステーションの収益=看護師の数とも言われています。

人の入れ替わりが激しいステーションは、信用にも関わります。看護師の人件費は高く、必要数以上を確保する余裕のある組織はよいですが、それが許されない会社がほとんどですので、人材確保が鍵になるのは言うまでもありません。開設当初や人が落ち着いていない状況では、管理者やマネージャーの仕事のほとんどは人材確保だけにもなってしまいます。

数が足らないはずですが、利益が出やすい地域はあるもので、競合となっている地域では自然と質の勝負です。

よって、室の高い看護師の数に収益は比例することになります。

働き方の自由度の高い、柔軟性が高く、レスポンスが高い企業が残っていくことになることになります。

現在は高齢者人口の増加に従って、利用者が増えますが、選ばれる時代に突入するのは時間の問題です。先を見通すことができる、情報や知識の幅の広い経営者の腕が発揮される時代になるのでしょうか。

まとめ

・会社によって風土が異なる

・訪問看護ステーションの色は管理者の考えが強く反映される

・質の高い看護師数である意味、永続できるか決まる