本記事では、
課題発見力とは、「現状を分析し、目的や課題を明らかにする力」と定義されます。(経産省)
「正しい目的をもつことは、正しい方法で行うのと同様に大切である」と言われるように、目的が明確でないとやるべきこともはっきりとせず、あれこれと動き回り、無駄に疲れてしまいます。色々と物事を済ませたはずなのに、振り返ってみると何を済ませたのかもわからず1日もあっという間に終わってしまいます。目的地がわかっていないので当然なのかもしれません。
高パフォーマンスで事に当たるには、明確な目標設定が不可欠になります。課題を明らかにするにも現状を把握できていなければ困難ですし、自分の能力を客観視できていなければ到底無理な課題設定をしてしまいます。
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課題と問題
課題とは、
- 与える、または、与えられる題目や主題
- 解決しなければならない問題。果たすべき仕事
引用:コトバンク
問題とは、
- 解答を求める問い。試験などの問い。
- 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。
- 困った事柄。厄介な事件。
- 世間が関心をよせているもの。話題。
引用:コトバンク
似た言葉に感じますが、解決すべき事柄が、現状の自分と比べて、過去志向と未来志向の違いがあります。
課題⇨【未来志向】 問題⇨【過去志向】
問題は過去、課題は未来
原因は、現状から考えて求められる能力とのギャップであり、解決できていない要因は原因とされます。原因という言葉は、過去に関する事柄ですので、過去志向であるとされます。また問題に対する解決策=課題と言い換えることもできます。
課題はあるべき姿と現状とのギャップであり、あるべき姿に向かって現状から進んでいくために未来志向と捉えられます。
課題がみつかれば、”あるべき姿”といわれるものがぼんやり見えてくるきますので、取り掛かる不安よりも未来への期待というのが強くなります。
「できるかな?」と不安になるのは、失敗が繰り返されて”あるべき姿”に霧がかかった様な状態ですので、現状分析から開始し、「問題⇨問題への解決策=課題⇨あるべき姿」を考える機会なのかもしれません。
目標をたてる
目標は高すぎても、低すぎてもいけません。「少し頑張らないと難しいかなぁ・・・」くらいから初めて自信をつけていき、自分の解決能力とも照らし合わせて無理しない程度に設定できれば後は目標を見失わずに挑戦する勇気を持つことが大切です。あまり無理しても継続しませんし、背伸びしすぎても周囲に迷惑がおよぶことすらありますので注意が必要です。
未来志向である必要性
- 現状の自分
- 求められる能力レベル
- あるべき姿
上記したように3段階を提示しましたが、その時に必要なのはあくまで”現状の自分”に視点を置いておくということです。
どういうことかというと、
あたかも”いま”=あるべき姿から現状を下向きな視点で自分をみると「自分にはできない」、「そんなことはやりたいことじゃない」と不安になり、原因論的な考え方で捉え、心が窮屈に感じてしまいます。
そうではなくあくまで”いま”=現状から見上げるように、上向きな視点でみて、一つずつ課題を解決・達成して自信をつけつつ、現状の自分とあるべき姿を近づけるように”目的志向的に捉えていくことがとても大切です。つまり、”自己客観視”をすることの重要性があるということです。
解決ではなく、発見力
高度経済成長期では、今後の日本像もわかりやすく、それよりも問題をどんどんと解決していくことが先決であったことから解決能力が重視されてきましたが、今後の社会はどうなっていくのかが予想がつかない程急速に発展しています。10年前にスマートホンが現在のように普及してパソコン離れがすすむとも考えられませんでしたし、これからも自動運転、AIなどどうなるかわからないことが山ほどあります。
先がわからない現状では、解決していく能力よりも「何を解決するか?」を発見していくことが重要視されます。何がわかれば後は”解決策”をたてることができます。グローバル化の現代、1人でできることはたかが知れていますので、総力戦で解決していけますので、”発見”がとても重要視されています。
まとめ
- 未来志向であることの大切さ
- 解決よりも発見力が大切
- 原因論よりも目的論
- あるべき姿を考える
- 成功の積み重ねが自信を作る