本記事では、以下の内容について解説しています。
- 行動の中身はなにか?
- 行動と行為の違い
- 英語に変換してみると
- 人は、相手の行動しかみていない(何考えているかは、理解するのは不可能)
- ABC分析
人が相手を理解する為に観察しているのは相手の【行動】です。【行動】によって相手の【意図】や【目的】を知り、性格などを判断しようとしますが、これは実は危険なことです。あくまで自分というフィルターを通した自分都合な解釈であるということを理解しておくことが必要です。
一言に【行動】といっても、大きく3つの構成要素が存在します。
- 感情
- 思考
- 行為
これら3つの【結果】が【行動】として表れるのですが、偏った行動が出現した場合には、これらのどこに原因であったのか考えることが必要となります。
相手の行動を分析する方法として、有名な方法に【ABC分析】というものがあります。
上記のように【行動】を起こす前に【先行刺激】があり、その【結果】がある。【結果】が【後続刺激】として【行動】への刺激となるという点で行動を観察しています。
(※ABC分析については、以下をご参照下さい)
しかし、【パブロフの犬】を代表とする【古典的条件付け】などの動物レベルでの反射や【フロイト】の心理学と同様、現代ではほとんど用いられていません。また【人間機械論】に基づくアプローチは、【リハビリテーション】の中では現代でも単なる動作反復などを例として、専門家という人たちが漫然と指導しており、それで何を再獲得していくか理解できません。時代ととも本質をついていないものは淘汰されるのは、今に始まったことではありません。
話がそれましたが、今回は、「【行動】とはなんであるか?」ということを解説していきます。
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行動するために必要な3要素
- 目的
- 理由
- 方法
まず【行動】を起こすために3つの要素が必要だと言われています。
考えてみれば当然なことですが、現在位置から【身体】または【心】が目的地に働きかけ、移動するわけですので、意識的に行動するには【目的地】と【手段】となる【方法】。そして動力因となる【理由/キッカケ】が必要になるのは理解できます。
この3要素は、常に【客観視】していないと自分の【役割】や方向を見失ってしまいます。そして、課題を達成できない可能性が高まっていきます。GPSで位置確認するのと同様に【客観視】を続けることが目的を達成するためには求められるということです。【ヨーガ】では、【客観視】という言葉はよく使用します。また近年、【マインドフルネス】が爆発的に流行りましたが、これも要は【客観視】ということです。
(※【客観視】について、以下をご参照下さい)
行動の構成要素
行動には3つの要素が存在します。
- 感情
- 思考
- 行為
各要素の意味を確認しておきましょう。
感情
物事に感じて起こるもの。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。【喜怒哀楽】を代表とし、情意過程として【快/不快】という要素的感情も含まれるとされています。もともとは感覚器官を通じて「触れて知る」ということであったが、感覚器官を通さずに【知覚】することも意味するようになった。
引用:コトバンク
思考
- 考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせる【精神的活動】
- 哲学で、広義には、人間の知的精神作用の総称。狭義には、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する知性の働き
- 心理学で、感覚や表象の内容を概念化し、判断し、推理する心の働きや機能
引用:goo辞書
何らかの事象や目標などの対象について考える働き、または過程の事。対象となるものの意味を知る、または【意味づけ】を行うことで働かせる理性的な【脳】や【心】の作用のこと。
引用:ウィキペディア
行為
- 個人がある意志・目的を持って意識的にするおこない。行動。ふるまい。しわざ。所為。
- 自由な意志に基づいて選択され、実行された身体的動作で道徳的評価の対象となるもの。
- 法律上の効果を発生させる原因となる、人の自発的な意思活動。
引用:大辞林 第三版
【目的】と【動機】が明らかで、【手段】その他についての思慮,選択を経て決意された自覚的な活動。常に身体運動を伴うとは限らず、無自覚な機械的本能的動作とは異なり、刺激に対する全体的反応としての【行動】とも区別される。人格に不可欠の理性,意志,自由,責任などの諸概念と密接なかかわりをもつ。
引用:コトバンク
辞書的な意味を調べると混乱してきますが、3つの要素から成り立っていて、特にややこしい【行為】と【行動】の区別さえつけておけばいいじゃないかなと思います。
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行為と行動の違い(+動作)
英語に訳して考えると理解がし易いことが多々あるので、今回も同様に考えてみます。
【行為/act】と【行動/behavior】と考えると【act】は、特定の動作であるのに対して【behaivor】は、全体としての行動、actionのまとまりみたいな意味になるので視野が広まった意味合いを持ちます。
私的な理解ですが、
【行動】は、「他者に対する態度や振る舞いという意味も含まれます。無自覚的なものをも含み動きや行い。」
【行為】は、「【自由意志】に基づいて何らかの情報を得るための行い」を指します。
また、並列で扱われる言葉に【動作】があります。
【動作】は、「何かをする時の身体の動き」という意味で用いています。
まとめ
- 言葉の意味と構成要素を知っておくことは、【自己理解】をするときに役立つ
- 自分は相手の「何を観ているのか?」を明確にしておくと、自己勝手な思考になりにくい