本記事では、以下について解説しています。
- 社会のルールや規律を守る力【規律性】について
- 【ヨーガ】でも対社会次元の自己制御として語られていることについて
社会のルールや人との約束を守ることは、一般常識やマナーと言えます。これができなければ、どんなにスキルが高くとも信用されません。ましてや重要な仕事や役割をまかせられることはありません。チームのメンバーとして認められる為に最低限必要な力であると言うこともできます。
- 「嘘をつかない」
- 「人に迷惑をかけない」
- 「約束を守る」
これらは幼い頃から人間同士では守ることが求められることです。よって、特に社会人には、「状況に応じて、社会のルールに則って、自らの発言や行動を適切に律する」ことが求められます。
【ヨーガ】においても、実践する段階があるとされ【アシュタンガ・ヨーガ】というものが存在します。ここには【対社会次元の自己制御】として、【禁止事項】と【お勧め事項】が語られており、周囲と調和した関係性を築く為に必要だとされてきていました。
(※【アシュタンガ・ヨーガ】については、以下をご参照下さい)
会社や集団によりルールも異なり、役割によって発言や行動を律することが強く求められる場合も多々あります。自分が落ち込んでいるから物事を適当にこなしたり、手抜きをしていいわけはありません。また思い通りにいかないからといって、他人に責任を押し付けたり、冷たく当たるのもいけません。自分の状況は相手にはわかりませんし、まず相手には関係ありません。察してくれる人もいるかもしれませんが、それに甘えず、自らの行動を律するために自らを知り、その行動を客観的に観察し、コントロールできる力をみにつけておく必要性があります。
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お天気さんにならないように
ある程度、年齢を重ねてくると注意をしてくれる人も少なくなってきます。常に向上させようと思うと【客観視力】というのは非常に重要な力です。しかし、ある程度スキルがあり、自分の思い通りに人生を歩んできた人が同じ会社にいると気ままに動く危うい人物になってしまいます。いわゆる【お天気さん】です。
機嫌がいい時は、頼りになり、気さくな人ですが、不機嫌なときは近寄ると八つ当たりされそうな人には、皆顔色を伺うように接するようになります。社歴が長くなってくると、あまり指摘する人がいなくなります。そんな人に限って、口が達者な場合があるので結構厄介です。まるで周囲から腫れ物に触るように接しられ、信頼関係は得られない人物になってしまいます。一番損をするのは、本人なのですがそれに気づくことはありません。
必要だけれどもチームのメンバーとしては、面倒な人となってしまいます。それには自らを律し、自己中心的な人間とならない様に【全体性】を考えて行動できる人物になっていきたいものです。
【ヨーガ】において、相手に対する態度を律することから社会と調和する方法として、【ヤマ】が語られています。
(※【ヤマ】については、以下をご参照下さい)
当たり前を当たり前に続ける力
- 「挨拶をする」
- 「手抜きはしない」
- 「人には明るい返事をする」
チームで他人と一緒に働く中でお互いが気持ちよく働きたいと誰もが思っています。人それぞれ【価値観】があり、他者に強要したりするのは、健全な行為ではありません。他者を理解する力を発揮しつつ、自らの力を過信しないように【客観視】を続けることです。自分の思い通りにならないからといって、【自己中心的思考】になってはいけません。
自分がすべきことや、役割、行動や言動の一貫性を守らなければ、まるで【お天気さん】のように周囲を混乱させます。自分の発言の意図や目的を他者にも理解しやすく言い換えて伝える力も同時に重要です。いわゆる【発信力】も合わせて大切な力です。
根性論では説明できない
【規律】を守ることは、自分の気持ち次第などとよく言われます。私自身はこの意見とは異なります。これはまるで【根拠のない根性論】みたいで説得力がないなーってのが私の印象です。気持ち次第ならば、悪しき心が人には必ずあるというような印象にもなりますし、人から強要されて生きているような印象すら持ちます。また、ついつい忘れてしまったり、人との調和を忘れて強い主張するとチームとしてはうまく回っていきません。それは【気持ち】の問題なのでしょうか?理解の問題であったり、目的を見失っていることもたくさんあると思われます。
目的を見失わないようにするには、自分の現在の位置をよく理解しておく必要があります。位置というのは、役割であったり、状況のことです。現在位置を常に把握する手段とは、【客観視】する力を持っているかどうかです。【状況理解】することとも同じです。これと同様に【心】や【意識】の方向を常にコントロールする方法として、現代では【マインドフルネス】が流行しています。
(※【マインドフルネス】については、以下をご参照下さい)
規律を保つコツ
【目的】を見失わないように明確にしておくことです。人の意見、集団の方向性、チームメンバーの専門性などの理解をしておくことも非常に重要になってきます。
例えば、「試験を受けるときもついつい勉強をサボってしまうことがあります。急に部屋の掃除をしたり、アルバムをみてしまっている内に時間が過ぎて自己嫌悪に至る。」という悪循環に陥ることがあります。しかし、自己嫌悪する必要性はありません。「そんなときもあるさ」と思ってまた勉強に励めばいいだけです。それよりも【目標】を再度考えることです。
- 「試験を受けること」が目標だったのか?
- 「合格すること」が目標だったのか?
- 「試験を合格して、得た資格を使って、新たな業務や給料アップ」が目標だったのか?
これを繰り返して、【自信】をつけていくことで、物事に取り組む、【行動】に移すことも億劫ではなくなります。規律性が低い場合は、何かに依存するのと同様に【自己肯定感】の低さに問題があるのではないかと考えています。「いまの自分でもOK」と即答できるかどうかってのが大事なんです。幾度も内省を繰り返して、自分の【クセ】や【こだわり】を理解していくことが大切です。
【ヨーガ】において、自分を律することで対社会次元の自己制御を得て、周囲と調和していく姿勢を昔からお勧めされています。
(※【ニヤマ】については、以下をご参照下さい)
まとめ
- 【規律性】により、対社会次元の自己制御に努める
- 【アシュタンガ・ヨーガ】の【ヤマ】と同様
- 周囲と調和した関係を築くため必須な事柄
- 根拠のない根性論では、培うことができないスキル