周囲の人が慌ただしく動いているのに、自分は特に急ぎの仕事がないな〜って日があります。たまにそんな日もあるもので、サボっているわけじゃないけれども、周りとの忙しさとの差で焦ることもあります。それを感じればまだ周囲の状況を見ているということかもしれません。
チームと協力して物事をすすめていくには、役割分担があり自分の締め切りさえ守ることができれば、可能な範囲で他の方のサポートもするし、自分の業務が間に合いそうになければ助けを求めることもチームとしては必要です。相手に悪いとかではなく、重要視するべきは”全体性”。忙しいからみんなに悪いとかを思う必要もなく、結果的にチームを遅らせる方がよっぽど迷惑になります。
チームとして動いている以上、何を目的として、重要視するべきことは何かと常に優先順位をしっかりと把握すること。「自分には関係ない」と自分のことばかり考えるのではなく、周囲の人との協働を考えることが大切です。
その為に必要なのは現在の状況を把握する、”情況把握力”です。
情況把握力とは、
自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
と定義されます。
チームで仕事をすることが多い現代では、「自分はどんな役割を果たすことができるか?」ということだと言えます。
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周囲の動きに疑問をもつ
自分の仕事に集中して取り組むことも重要ですが、周囲の情況をも常に把握することに心がけることはチームとして精度を上げる上で重要になります。自分以外が慌ただしく動き回っている中で手伝う/手伝わないの判断は別として何故そんなことになっているのかと疑問に持つことが必要です。
もしかしたら、問題は担当者の職務遂行能力、情報共有不足、トラブルかもしれません。問題がわかれば、アドバイスをするべきか、本人が考えて対処するのを待つべきかを対処法の判断することもできます。
あくまでチームでやっているという意識を常に持ち、目標を見失わないことが必須です。
また自身の仕事を放棄してまでするべきではありませんし、協力するには自分の能力を知っておかないと道連れになってしまいかねません。
自分の能力を知っておく
自分の仕事まで後回しにして人を手助けする姿勢というのは、一見とても美しくも見えますが、本質を見失ってはいけません。自分が後回しにしたことで、その他の人に影響がでることも考えられます。人を助けるにもそれだけの能力が必要になります。自己犠牲は美しくも儚いもので、それによって皆が助かることはありません。人をサポートしても、自身の職務もしっかりと遂行し、チームとしても稼働していくことを理想とするのであれば、ひたむきにスキルアップに励まなけば、「ミイラ取りがミイラになる」という事態になります。
冷たい表現かもしれませんが、自分の手に余るものに手を出すと一面は美しいですが、他の面からみるとどうかという、多方面から物事をみる視点が重要になってきます。
あくまでチームとして重視すべきは”全体性”です。
問題、解決方法を正確に自ら考えることができれば、状況把握力はあると言え、詳細に評価した後に”主体性”のもとに正しい行動を実践していくことです。
どのように鍛えていくのか
情況を把握する為には、周囲に関心をもつことです。誰が何をしているかという進捗具合を主体的に把握するようにするクセをつける。情報共有が足りていないのであれば、コミュニケーションをとる、短いミーティングの機会をとるように問題点と対応策の提案をリーダーにすることです。そしてチームとしての目標を常に見失うことなく”全体性”に努めることです。
個人としては、自分の役割を理解し、強みを把握しておくことです。自分が担当する役割を放棄することがないように目的は見失ってはいけません。強みを理解しつつ、それが活かせるのであればどんどん積極的にサポートし、自分の仕事量を自分でコントロールできるようになっておくことです。それには経験が必要ですので、意識してコントロールするクセをつけて、自分の予想との差を常に修正し、スキルアップに努めるに尽きます。
自身の役割の部分でどうしても助けが必要な時はあります。それをなんとか「自分でやりきるんだ!」という意地をはるのではなく、気を使わずに助けを求められる”関係性”を築いておくことも重要なのは言うまでもありませんが、助けを求めるタイミングが重要です。頑張った結果を示すために、締め切り間近の追い込みの時期に頼まれても皆困ります。チームメートの強みも正確に理解しつつ、その人の余裕のある時期(その人の取り組み方の特徴もある程度頭に入れておくのも大事)に早めに頼んだほうが、自分も他のサポートができるので有意義です。
お互いがお互いをサポートして、チームとして高パフォーマンスを出すことを求めていくべきだと考えます。
強みがわからなければ誰に頼む?
困ったとき、私は誰に助けを求めたり、仕事を依頼するのはだいたい決めています。上記ではそれぞれの強みを理解した上でと記載しましたが、全くわからない場合もあります。そんな場合は、
一番忙しい人に頼む
迷わず今までそうしてきています。
何故か?
答えは単純で、一番仕事が早い可能性が高いからです。
まとめ
・チームの目標を見失わない
・自分のことばかり考えず、他者に関心をもつ
・大切なのは、全体性
・困ったら、一番忙しい人に頼む
・自分の能力は知っておく
・自分の役割に徹する