状況で人の意見は変わるもの?|意見や立場の違いを理解する思考の柔軟性

人によって物事の捉え方が異なるように、役割も立場やその時の条件によって異なります。

チームで協力しながら物事を進めていくことが多い現代では,状況によって自分の役割を理解し、その役割に適した意見をすることが求められます。

そこでは思考の柔軟性が必要になってきます。

柔軟性とは、

意見の違いや立場の違いを理解する力

とされています。

自分のルールやペース、考え方に固執ず、相手の考え方や立場を尊重して理解することが大切になります。

話を聞いて反射的に判断することは避け、自分の中に一度落とし込んで考えてみる。相手のことをよく理解することはチームが機能する上で必要な力になってきます。

今回は、チームアプローチに重要な思考の柔軟性について考えていきます。

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他人の立場や意見を理解する

社会で生きていく為には、柔軟性はとても重要な能力です。

一般的な柔軟性の意味は、

  1. やわらかく、しなやかな性質。
  2. その場に応じた適切な判断ができること。さまざまな状況に対応できること。

引用:コトバンク

社会では様々な人と協力していく必要があります。人それぞれ社会的な役割がいくつかあり、人と協力していくには、相手を理解し、自分のことを正しく伝え、相互理解できる関係性が重要です。
自分勝手なことばかりしていると、周囲からの協力は得られません。どんどん孤立していきます。あまりに責任感がない人は、チームのブレーキになってしまいます。
まず意見の違いがあることは当然ですし。立場の違いで異なるのも同様です。
自分と他者が異なるという当たり前のことを理解することで、全体が納得できる道を歩んでいくことがチームとして協力していくということになります。意見が違うから合わないではなく、両者の意見を有益なものと捉え、建設的な代替案を提案できるかどうかということに視点を移していくことです。
そのために柔軟性をもっているのが理想的です。
人の話を理解する時に、
「相手が伝えたいことはいったい何なんだろうか?」
と考えることが必要ですし、わからない時は相手に質問することも必要です。傾聴力と少しかぶるところです。
(※傾聴力については以下をご参照ください)
相手が自分の話を聴いてくれていると思うと、自然と自分も相手のことを理解しようと考えるものです。
しかし、自分の意見をきいてもらうということが目的で、聞き取りをすると、支配的構造の範疇ですので、いつかうまくいかなくなります。
これを解消するコツは、
深くは考えずに相手の関心に関心を向けるクセをつけていくこと
そして、相手が大切にしていることがわかれば、気の利いた提案することもできます。
ただし注意点があります。

なんでも受け入れればいいわけじゃない

聞くこととは大切で、自分の拘りやルールに従って、否定したりすることはよくありません。

意見は個人の価値観によりますので、許容できる範囲であればあまり否定せずに

そんな考え方をするんだなー

程度に抑えておく方が無難です。

しかし、相手の意見には無理に同調する必要はなく、調和できる意見を互いに尊重しあって探していくことが求められます。

よって、自分の意見やルールを明確にもっているということが大前提になります。

困難なことでも、代替案を提示する

皆が思うがままに自分の意見を通せるわけではありません。

それでは社会は荒れ狂ってしまうわけで、秩序が保たれているのは、人と協力する必要性を理解しているからです。

無理難題を提示されることもありますが、それを端から「無理です!」の一言で拒否するのは、

  • やる気がない
  • 主体性がない
  • 協力する気がない

などネガティブな印象を与えることにもなります。

 

この時に取るべき行動は、

◇あなたの意見を聴いています
直接この言葉を言うのではなく、相手の話を要約することです。
例:「○○という理解でよろしいですか?」
◇私の意見は☓☓です
相手に自分は理解していると確認した上で、自分の意見を伝えることです。意見の陣取り合戦ではなく、建設的な議論をすることができます。

柔軟性を向上するコツ

◇自分と異なった環境の人の意見を知ること
相手の話を聴くことはもちろん、年齢が離れた人や異なる職域や立場の方々と話すことで、自分とは異なる価値観を知ることです。人との違いで驚くこともたくさんありますが、自分が劣っていると思う必要もありません。
納得できたり、必要だと思った考え方は自らに取り入れていけば構いません。
自分の意見を明確にもっていることが前提です。
◇日常の些細なことに注意する
特定の専門性だけでなく、幅の広い知識について興味をもち、日常生活で関心を示すことです。
◇自己理解につとめる
・自分のクセやこだわりを客観視する自己理解に努めること
◇目標を見失わない
自分が動揺しない為に必要になります。目標を見失った瞬間に何をしたらいいかがわからなくなり冷静さを失います。

まとめ

  • 相手の立場を理解する
  • 同調ではなく、調和に心がける
  • 自分のこだわりに気づく
  • 相手の関心に関心を向ける
  • 自分の意見を持つ