目的を設定し、確実に行動する力

実行力とは、

実際にそのことを行える能力。計画などを実行に移す力

引用:コトバンク

また

目的を設定し確実に行動する力

とされます。

行動力との違いとは

行動力とは、

目的のために積極的に行動する力

引用:コトバンク

目的があり、それに取り組むのは同様ですが、その精度に違いがあらわれます。

行動はあくまでそれにチャレンジし、やり抜く力であるのに対して、適切な判断力、計画性から妥当な方法を選択し、事前に計画・予想した結果を思い描くように実現する力とされます。

実行力+行動力が大切

物事を始めた時、初心者である時は、数々の経験をすると思います。そして、その経験からたくさんのことを学び成長してきます。経験するためにはまず行動力が大切です。その過程で失敗も繰り返すことがありますが、失敗自体は結果であって、初級者であれば失敗よりもプロセスを大事とされ、「そこから何を学ぶか?」が重要視されます。

ほんとに初期のころは、何が学びかどうかもわからず、あまりに繰り返されると”自信”を失い、行動するのも億劫になってしまいます。

若いうちはたくさん失敗を

どんどんチャレンジすることは、とても良いことだとは思います。しかし、他人に迷惑がかからないようにすることは必要かと思います。自分で責任をとれない程の範囲での挑戦は、あまりに無計画すぎます。

私自身、親の立場になり、子どもにはどんどん挑戦していってほしいと思います。過保護にならない範囲で、サポートしていきたいとも思います。右も左もわからない段階では、ある程度の方向性を示すことが必要で、がむしゃらに動き回っても、ただの体験で終わり、自分で考え、プロセスに焦点を当てた経験となっていかなければ、本質を見極めていくこと、強いてはその先の人生を自由意志によって行動していくことが難しいと思われます。

管理者側としては、相手をしっかりと評価・判断して、ティーチング的に関わるのか、コーチング的に関わるのかをよく吟味して関わる必要性があります。

失敗から学ぶには

結果にこだわらずに、状況の評価を常に繰り返し、あくまで目的を見失わずに、目的との差異を自身で検出していくことをクセづけていくことが大切です。自分の予測と結果の照合を行い、自分が思い描いた仮設を実証する要因ばかりに目をやるのではなく、現実の差異に目を向けていく姿勢が必要ですが、結構タフな心が必要です。

物事をやりぬく力が必要なのですが、継続する方法については、以下参照下さい。

失敗以外からも学べる思考

「成功から学ぶ教訓は少なく、失敗から学ぶことは多い」とよく言われますが、「成功」と「失敗」の捉え方にもよります。

トーマス・エジソンは言っています。

失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を七百通り見つけただけだ。

失敗、成功に限らずあらゆることを学ぶために、要因となったものや原因を”考えること”が何よりも大切で、それが”本質を見極める”ことにつながっていきます。

”Why How What”などのロジカルな思考をニュートラルな視点にたって繰り返すことにあります。

実行力>行動力?

実行力は行動力よりも上位の力とされますが、行動力がなければ実行力も上がらないことがよくわかると思います。結果を出すことが要求される場面、精度が求められる場面では確かに実行力の高さが求められますが、それ以前には必ず行動力があってこそです。

今の力が、実行力 or 行動力なのかは、他者からの評価と言えますし、結果が出れば実行力であるかと尋ねられるとそれもNoです。それを判断するのは難しいですし、判断力、計画力等の他の力との組み合わせによるところもあります。

大切なことは

チャレンジすることは大切だけれども、自分の責任がとれる範囲でやること。自分では責任が取れない場合は、責任の所在を明らかにし、その責任主となる人の協力か、許可を得ることは重要です。その為にもしっかりと自分の行動の意図を伝えるコミュニケーション能力が大切で、それまでに相手と良好な関係性を構築していることが条件になります。

主体的に前に進んでいく人に対して、ポジティブな印象を多くの人は持つと思いますが、あまりにも逸脱したものであればチームのバランスを崩してしまいます。協力していくには、全体性を考えて行動していくことが大切なので、周りと調和していく様に努めることも同時に求められます。

まとめ

・行動も実行もだいたい同じだけれども、実行力を高めていく努力

・前提としてうまくいかないことでヘコタレないように自らを保つ

・実行力+行動力

・失敗からも成功からも学ぶ、柔軟な捉え方

・直実に成長するためにロジカルな思考をもつ

・常にWhyを繰り返す

私は、”常に創造的な自己否定を繰り返していくこと”が重要だと考えます。