ストレス発生源に対応する力

仕事だけに限りませんが、ミスをしたり、思うようにいかなかったりすることはよくあります。それによって、落ち込んだり、ショックを受けたりすることもよくあります。落ち込んだりすることは、人として健全なことで、それがなければそれをバネに成長することもできません。

失敗をしてもよいのですが、大切なのはそれを糧として次に備えることです。慢性的に高ストレス下にいると思考も悪い方へ傾いていきますし、次第に”失敗しないこと”を目的に行動してしまいます。

もちろん❞失敗しないこと”≠”成功すること” です。

 

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ストレスは耐えることではなく、コントロールすること

ストレス耐性が高いこと良いことですが、いつか限界に達してパンクしてしまいます。またストレス耐性が高いとされる人はついつい受け止めるクセがついています。それよりも発生源をしっかりと知り、自己の中でコントロールすることが大切とされます。

ストレス源のことを”ストレッサー”といいますが、ストレスは受け止めることよりも受け流すようにいかに対処するかどうかに頭を使ったほうが良いです。ストレスは全てが悪者なのではなく、ある程度は必要とされています。

 

ストレスがない環境は幸せか?

ストレスがないと活き活きと生きることができるか?と聞かれると答えは”No❞です。

適度な緊張が人には必要です。緊張がない環境では糸もゴムも人の心も緩んでしまいます。適度なストレスが人には必要なのです。ストレスには心地よいストレスと不快感のあるストレスの2種類があります。適度なストレスとは、心地よいストレスのことで、これは”ユーストレス”と呼ばれています。

ユーストレス=好きなものから受ける興奮や感動など

 

人はストレスを判断している

人によって物事の受け取り方は異なります。

同じ言動であっても、

嫌いな人の指摘=悪いストレス

信頼している上司の指摘=自分の為に言ってくれている⇨ユーストレス

注意されたその時は確かにショックを受けるかもしれませんが、自分の為に言ってくれていると思える場合もあります。

信頼しているか、嫌いかどうかは誰が判断しているのでしょうか?

答えはあきらか、自分自身です。

 

 

患者の報酬系となるセラピスト

セラピストとして、患者さんとの関係はある種カップリングのようなもので、セラピスト自身が報酬系の役目を果たすことができるような関係性を築くことが重要だと考えています。初めのキッカケは「担当セラピストが信じてくれている」とか患者さんが思えることも大切です。あくまで❞初め”のキッカケとしてはです。それが継続してしまうと、依存関係を構築してしまう為、その人自身の為になりません。あくまで自らが課題を乗り越えて自立していくという気持ちを支えるという意味で用いています。

しかし、嫌悪刺激となるような関係性を築いてしまっている場合はないでしょうか?認知症で毎回初めましての患者さんがいても、特定のセラピストは拒否されるという場面もあります。それは以前に何かしら、相手が嫌悪感を感じるような刺激を与えている場合があり、その担当者自身が嫌悪刺激となっている場合があります。

「信頼しています」という発言を信じて関係性ができていると勘違いすることもないようにすべきです。その言動にも目的がありますので、セラピーとしては冷静に現状を把握しつつ、遂行していくことが求められます。

日常生活上の人間関係にまでこのような考え方を持ち込むと、疑心暗鬼になって、人を信じられなくなってしまいますので注意して下さい。

 

ストレスをコントロールする方法

正確にストレスに対する知識をつけること、現状を冷静に把握することです。何がストレスであるかを理解すると、ほとんどコントロールできたとも言えます。自分の好き嫌いの判断によって生み出したストレスであれば、その自己が認知(意味付け)している過程を冷静に振り返って、客観的に観察してみることをオススメします。自分の苦手な人だから、嫌な気持ちになっているのか?その意見は自分の為に言ってくれているのか?を一度判断をせずに客観的に観察してみることです。

自分の為に意見してくれたのであれば、反省して次に活かせばよいのです。

度々失敗すると、脳機能としてもネガティブな思考パターンに陥ってしまいますので、その時は少しずつ簡単な課題を達成して自信を取り戻していくことが必要です。

また、近年”マインドフルネス”という言葉が話題になっていますが、❞客観視❞のことです。流れていく空気や物事にも判断をいれずに瞑想することを”マインドフルネス瞑想法”

ストレス対処法としては、とても有効な方法とされています。

 

冷静に現状を把握する

「ポジティブに物事を捉えよう!」とか私は好きではありません。ポジティブもネガティブも主観的な意味合いで用いられている気がします。無理なポジティブ思考は、楽天的であり、楽天的思考=悲観的思考になります。大切なのは、自分の心を観察して、ニュートラルに置いておくことです。それに必要になるのは、”客観視”です。

ポジティブ思考≒悲観的思考

よって

ストレスマネージメント=客観視

まとめ

・何よりも客観視が大切

・ストレスを知る

・ユーストレッサーなセラピストの重要性

・日々の自己点検が重要