【ヴァジュラ・アーサナ】を紹介します。
概要
サンスクリット語で【vajra/ダイヤモンド】を意味します。このアサナを行うと力強い身体を手にできると言われています。堅個でしっかりとした座り方です。上記の写真のようにいわゆる【正座】のことです。このアサナの一番のポイントは、食事をした後でさえも実行できる唯一のアサナと言われています。
【ハタ・ヨーガ・プラディーピカー】によると【シッダ・アーサナ】の別名として扱われています。
やり方
日本人ならわざわざ手順を確認する必要はないかもしれませんが、いくつか注意点もありますので以下に手順を記載します。
- 踵の上に殿部を置いて座り、ふくらはぎの上に太ももがのるようにする。
- 膝の上に手を置き、背筋をしっかりと伸ばす
- 肩の力を抜き、首を長く、背骨から頭が一直線上になるように腹部に力をいれる
- 少しおヘソを引っ込める
- 殿部と踵を離すよう大腿部の力を入れる(最大の3割程度)
- 自然呼吸をしながら、窮屈な部分や身体と呼吸を確認する。5呼吸程度(20秒保持)
ヴァリエーション
特にありません。足を外に開くいわゆる【お姉さん座り】は膝関節、股関節に負担がかかるためオススメはしません。
カウンターポーズ
- 長座姿勢
効果・評価
- 腹圧向上
- 体幹筋のバランス
- 姿勢改善
- 消化を助ける(根拠不明)
- 坐骨神経を改善(根拠不明)
- 下肢の筋肉痛解消(根拠不明)
禁忌・注意点
- 膝を曲げれない方(痛みのある場合)
- 膝の手術後
- 膝の深屈曲は、関節にとってはあまり良い効果をもたらしません
- 高齢者(積極的にはオススメしません)
気づきのポイント
- 殿部から頭頂までの軸を意識することで姿勢のクセを知る
- 呼吸はとまっていないか
- 背中が丸くなっていないか
- 骨盤が後ろに傾いていないか
- 膝の不快感(痛みなど)がないか
- 肩に力が入っていないか
- 顎が上に挙がっていないか
- 窮屈な部分はどこか